複利運用のメリット、デメリット、おすすめ商品

資産運用

複利の力を用いた複利運用は資産運用において資産を雪だるま式に増やしていく上で重要な知識です。仕組み自体は単純ですが、メリットの裏に隠れたデメリットも存在しており、誤った使い方をすると返って資産を減らすことになりかねません。そこで、当記事ではメリット・デメリットを踏まえておすすめの複利運用商品を紹介していきます。

「複利運用」と「単利運用」について

複利運用とは当初の運用資金である元本に加え、運用中に得た利益も運用資金に加えて運用する方法をいいます。これにより、俗に言う利子が利子を生む複利効果を用いることができ、資産を雪だるま式に増やすことができます。ただし、実際の運用においては常に利益のみが出るとは限らず、損益もでる可能性があることを注意する必要があります。

また、複利運用の対として単利運用という運用方法もあります。これは、複利運用とは異なり、利益を運用資金には加えずに当初の運用資金である元本のみで運用をしていく方法となります。

簡単にまとめると

複利運用・・・利益を再投資して、元本+利益で運用

単利運用・・・利益を再投資せずに、元本のみで運用

する運用方法になります。

「複利運用」のメリット

それでは次に複利運用のメリットについて単利運用と比較して見ていきたいと思います。

資産増加

まず、メリットの最初として複利運用の最大の特徴である資産増加について見ていきたいと思います。

下図は、図のタイトルのとおり100万を年利5%で30年間運用したときの資産増加を表したものになります。

これを見ていただくとわかるように運用の初期の時期は単利運用と複利運用でさほど違いは現れていません。しかし運用期間が長くなるにつれて徐々に複利運用の方が資産が増加していることがわかるとおもいます。

最終的には単利運用では250万に対して複利運用では約432万約1.73倍ほど違いが生じています。

これは、最初に説明した単利運用と複利運用の運用の違いが関わっています。

単利運用では運用期間にかかわらず運用資金は初期の元本100万のままとなるため、得られる利益は常にその5%の5万となります。

これに対し、複利運用では運用中に得られた利益が運用資金に加えられるため、元本に加えて利益にも5%の利率がのっていくことになります。これにより、運用資金は運用期間が長くなるに伴い増加していき、また利益に関しても増えていきます。

結果的に、資産は単利運用では1年毎に5万しか増えない線形的増加になるのに対し、複利運用では利益の増加に伴う指数関数的な増加となります。

このような理由により、単利運用よりも複利運用の方が資産が増加することになります。特に、複利運用は指数関数的に資産が増加するため、運用期間が長くなるほど有利になります。

今回は、年利の運用利回りでしたが、デイトレードなどの短期投資においても利益を短期で回して資産を増加させることもできます。ただし、以降のデメリットである「マイナス方向への力に弱い」という性質によって実際には、短期投資において資産を増加させることは非常に難しいため注意が必要です。

資産効率

次に、資産増加による副次的メリットである資産効率について見ていきたいと思います。

これは単純な話しで、単利運用において運用中に得た利益は残しておくため、利益÷総資産である資産効率は運用期間がたつにつれて徐々に低くなっていきます。

それに対して複利運用では、利益を再投資していくため資産効率は変わらず当初の運用利回りのままとなります。

このため、複利運用の方が資産効率の点においても利点があります。

「複利運用」のデメリット

複利運用のメリットがわかったところで、次にデメリットについても見ていきたいと思います。

マイナス方向への力に弱い

今までに複利運用は資産を増加させるなど資産運用において多大なメリットがあることを見てきましたが、その際に常に利益のみがでるという仮定で計算してきました。

ただし実際の運用においては、常に利益のみが生じるとは限らず損益に関しても同様に生じる可能性があります。

この点は実際に複利運用を使用する上で注意しなければなりません。

以下の図は100万の運用資産を+10%と-10%の運用利回りにて繰り返した運用を行った場合の単利運用と複利運用での資産の変化を示したものになります。

これを見ていただくとわかる通り、+10%と-10%の運用利回りを繰り返していくと単利運用では最終的に資産は100万に戻っていますが、複利運用では約90万と資産が減ってしまっているのがわかると思います。

これは、以下のような結果により生じます。

単利運用において運用利回りは元本にしか働かないため常にその±10%である±10万となり、100万と110万を交互に繰り返すことになります。

それに対し、複利運用では運用利回りは元本+利益に働くため+10%の運用利益を得た後の-10%の損益は資産が増えた後での-10%となるため、利益以上の損益になり資産が減っていくことになります。

たとえば、最初の元本からの±10%を見ていただくとわかりやすいと思います。

最初の元本である100万は次の+10%利回りで110万になるなるのに対し、110万の次の-10%利回りでは99万になり最初の元本以下になっています。つまり、利益は10万だったのに対し損益は11万だったことになります。さらにこれを繰り返していくと資産は約109万、98万と徐々に減っていくことになります。

このように複利運用において損益(マイナス)を出した後はそれ以上の運用利回りを得ないと元には戻らないということがわかると思います。

そしてこれが、複利運用をデイトレードなどの短期運用で使用した際に資産を増加させることが難しい理由にもなります。

株の短期取引やFXは、ゼロサムゲームと言われ利益と損益の合計はゼロであり、利益を得る人がいる一方損を被っている人がおり、このような取引では常に利益を得続けることはたとえプロであっても至難の業といわれています。

また、取引には手数料がかかり、ただでさえゼロサムゲームであるのに加えゲームに参加するのにお金を払わないといけないマイナスから始まる状態であり、なおさら利益を出し続けることの困難さがわかると思います。

このように、上記のような取引では単利運用においても利益を出すことは困難であるのに、さらに複利運用を使用することはいっそう損益を増やすことになりかねません。

では、どういった運用に使用したほうが良いかというと、利益+損益>0となるような、いわゆるプラスサムゲームに用いるのが資産を増やす上で良いと考えられます。

主なものでは株などの長期運用となります。これは、株式市場全体が増加していくため、利益>損益となりプラスサムゲームになります。

結果として確実に利益が上回るような取引といえない場合には複利運用は用いない方が賢明であるといえます。

資金が拘束される

複利運用は運用中に得た利益を再投資して資産を増加させる方法であり、メリットで見てきたように運用期間が長いほど有用な方法となります。

そのため、複利運用では基本的に資金を長期間運用に回すことになり、長い間資金を拘束させることになります。

ゆえに、複利運用では長期間使用しない余剰資金で行う必要があります。

仮に使用予定のある資金で運用を行ってしまうと長期運用といえど損益がでている期間も発生するため、そのような期間において資金を引き出すことになりかねず、結果的に資産を減らすこととなってしまう可能性があります。

おすすめ複利運用商品

今までのメリット、デメリットを踏まえてまとめると複利運用は

  1. 運用利回りがプラス
  2. 再投資が可能
  3. 安定的に長期保有ができる

上枠のような特徴がある商品が良いと考えられます。

これらに当てはまる商品は

  1. 投資信託
  2. ETF
  3. ロボットアドバイザー

などがあります。

特に投資信託は100円から投資ができて初心者にもおすすめです。

また、投資信託は小額で購入できることからドルコスト平均法といわれる分散購入にも向いています。

この購入方法は毎回定額で購入していく方法で、定額購入していくことにより単価が高いときは少ししか購入できず、単価が低いときには多く購入できることになります。

これにより、高値掴みのリスクを軽減しながら、かつ平均取得単価を低く抑えることができる有用な購入方法になります。

まとめ

おすすめの商品を含め、複利運用のメリット、デメリットを見てきました。

複利運用は資産を効率よく使用して雪だるま式に資産を増やしていくことができる運用方法でしたが、マイナス方向の力に弱いことや資金が長期に拘束される傾向にあるなどデメリットもあり、上手に使用しないと逆に資産を減らしてしまうことになりかねない方法でもありました。

このように複利運用には一長一短ありますので、デメリットを忘れず上手に使用していきたいものです。

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